脆弱オタクがジムのパーソナルトレーニングを申し込んだ話
運動の「う」の字も知らない25歳女オタクが、初めてのジムに挑戦した話。
ダイエットしてみようかな…と考えている人に届けば幸いです。
●きっかけ
2020年、突如世界を襲った新型コロナウイルス。緊急事態宣言下で多くの企業がテレワークを余儀無くされる中、我が社も例外ではなかった。私も約一ヶ月のテレワークの中、家にいるのをいいことに3食しっかり食べ、おやつもしっかり食べ、時には夜食にピザポテトを一袋食べ、外にも出ずにゴロゴロ…。
そう、太ったのである。短期間で5kgも。
久しぶりに鏡に写った自分は肉塊となっていた。
こりゃいかんと思いyoutubeの筋トレ動画やウォーキングを試みたが体重は右肩上がり。そこでふと気づく。
「私、今までロクに運動したことないし、もしかしたら運動のやり方が間違っているのでは?」と。
思い出されたのは高校受験と大学受験、塾に通っていた時の記憶だった。効果的な勉強方法や自分の弱点を先生に教えてもらったっけ…。そうだ、ダイエットも先生に教えてもらえば、効果的が出るのでは?
私は政府からの給付金をつぎ込み、トレーナーさんが一対一で付き合ってくれるダイエット…パーソナルトレーニングを受けることにした。
ちなみに今回私が受けたのはコナミスポーツクラブの「バイオメトリクス」という2ヶ月プログラムである。
何故コナミスポーツクラブを選んだかについては、地元にあったからという単純な理由なので詳細は割愛する。
●スペック
- 162cm/52kg→57〜8kgに増加
- 万年文化部。体育はいつもビリ。
- 一人だけ鉄棒が出来ず居残りさせられた記憶などがあり、運動=トラウマに近い感情を持っていた。
その他:入会前にトレーニング着としてzozotownで買ったTシャツ、ユニクロのパンツ、GUのスニーカーを揃えた。
●実践したこと
①食事制限
トレーニングのプログラムで、1日1400kcalを出来るだけ守りつつ記録し、トレーナーさんにアドバイスを貰っていた。食べたものをカロリー計算しているうちに、大体何が何カロリーかが分かるようになっていた。
(ちなみに米や麺類が結構高カロリーで驚いた。主食だから当然かもしれないが…)
1400kcalという数字は結構シビアで、3食控えめ・間食抜きでなんとか維持できるような数字である。ケーキ1個が400kcal、コンビニ弁当が700kcal程度なので、これらを一日のどこかで食べると即アウトになるような数字だ。
ただ、「炭水化物は一切抜き!」「甘い物はダメ!」といった極端な話ではなく、お米はお茶碗少なめ、甘いものが食べたくなったら味付き豆乳、ヨーグルト、ゼリー、冷凍フルーツ等を食べていた。
ちなみに、筋肉を作るためには、肉や炭水化物もバランス良く摂ることが大切だった。カロリーが高いからといって、全く食べないのも良くないということが分かった。
②筋トレ
これもトレーニングのプログラムに沿って、色んな種類の筋トレをちょっとずつやっていく。私は仕事の関係で週一しかジムに行けなかったので、残りの週六は家で筋トレをしていた。仕事が忙しすぎて筋トレ出来ない日もあったが、それでも自分を責めないように心がけた。(無駄に完璧主義なので)
そしてなんと、筋トレを教えてもらって衝撃の事実に気づく。
- 25年間、腕立て伏せのやり方が間違っていた
- 「お腹に力を入れる」という概念を分かっていなかった
…ひどすぎる。上記に気づけただけでもお金を払った価値はあったと思った。
また、分からないことは逐一トレーナーさんに聞いていた。「この運動をすることにより●●の筋肉を動かし、●●が痩せます」「腕の位置が下がっていると、●●の筋肉が使われないため筋トレの効果が薄くなります」など、どの質問にもロジカルに答えてくださり、納得して筋トレができた。
③水を1日2L飲む
これもトレーニングのプログラムだった。とにかくガブガブ飲んだ。するとめちゃくちゃ汗をかくようになり、夏は最早生きてるだけで汗だくでむしろ困った(笑)。
とにかく新陳代謝が上がったのだった。
④その他
「simple diet」というアプリで毎日体重を測りグラフ化した。体重が増えて落ち込む時もあったが、そもそも女性は生理前は太りやすかったりもするので、参考程度に見ていた。
●2ヶ月後の結果
劇的に痩せはしなかったが、着実に結果は出ていたので安心した。
●その他
①ジムって怖そうだと思っていた
ジムってムキムキの男の人や意識高そうな女の人がいて怖そう…という印象があったが、そのほかにも健康のために運動してるであろうお年寄りの人や、同じくダイエット中だと思われるぽっちゃりの人など様々であった。私のような隠キャ丸出しオタクでも浮いたりはしなかった。よかった。
それに、ジムの会費は正直安くはないし、トレーニングルームは最低一人スタッフの方が監視をしているので、変なお客さんなどはおらず、皆それぞれトレーニングに励んでいた。
②SNSを見過ぎない
SNSの美容垢を見ていると、太っている=悪のような気がしてくる。1ヶ月で10kg痩せた!のような投稿も多数見かける。
だが、そもそも理想の体型は人それぞれであり、「1ヶ月で10kg痩せる」は「1ヶ月で偏差値10UP」並にレアなことである。美容垢の方々と同じ水準に立てないからといって焦る必要はない。自分は自分。ダイエットについては、あえて検索しないことも大切であると思った。
●今後
パーソナルトレーニングは終わった!…が、まだ足はパンパンだし、お腹はムニムニで、理想の体型とはほど遠い。とりあえず筋トレ&食事制限を同じペースで一年は続けてみようと思う。
ジムはこれからも通い続けるつもりだ。教科としての「体育」は好きではないが、自分のペースで黙々と出来る筋トレは苦痛ではなく、これからも続けられそうだ。
アイドルマスターsideM『S.E.M』に救われたオタクの話
題名の通り、今回は2次元アイドルコンテンツ「アイドルマスターsideM」(以下エムマス)の話。
『S.E.M』(読み方はセム)というのは、エムマス内におけるユニットの名前。
とりあえずニコニコ大百科とピクシブ百科事典のリンクを貼っておきます。
「元医者」「元自衛官」…何かと個性豊かなエムマスのアイドルだけど、S.E.Mの3人は元教師。
そして平均年齢28歳、事務所内で最年長。世の中30代~の男性アイドルは多くいるけれど、彼らは平均年齢28歳の時点でオーディションに挑みデビューを手にした、異色中の異色ユニットだ。ちなみにこの「年齢」という要素が、この記事において後々大切な要素となってくる。
S.E.Mがアイドル活動を通して伝えたいのは、いつも「何かを始めるのはいつだって遅くない」ということや、「夢や情熱を傾けられるものがある素晴らしさ」。
S.E.M自身が全力でパフォーマンスに取り組み、そしてそれを楽しむことで、見る人にもその気持ちが伝わってほしいと願いながら日々仕事に打ち込んでいる。
そんな彼らに、何を救ってもらったか。
エムマスやS.E.Mにハマったとき、私は23歳で大学4年生だった。一浪して美術大学生になっていた。
そして無事に就職先も決まって、日々忙しいながらも充実した毎日を過ごしていた。
就職先は、とある会社のデザイナー職。絵を描く仕事に就くのは6歳の頃からの夢で、社会人になることはきっと大変なこともいっぱいあると思うけれど、とても嬉しいことだった。
けれど。
学外の同年代の友達は皆社会人で、そろそろ結婚どうしようかなーなんて話し始める、そんな年頃だった。
早い話が、皆落ち着きはじめてきたのである。
私はというと、17年越しにやっと手に入れたなりたかった仕事。仕事以外にも、社会人から挑戦してみたいこともたくさんあった。もういい歳かもしれないけれど、まだ結婚とかは具体的なビジョンではなかった。
周囲との温度差を感じてしまった。
なんとなく気づかないフリをしてたけど、本当は自分は変なんじゃないか。周りは皆大人なのに、自分だけ夢を語る子供のままなんじゃないか。そんな気持ちに、押しつぶされそうになっていた。
そんな中、エムマスのライブがあった。「THE IDOLM@STER SideM 3rd STAGE」(通称サドライ)。
私は2/3と2/4の幕張公演にライブビューイングという形で参加した。
私の「推し」のS.E.Mは、アニメ初披露の新曲『From Teacher To Future!』を引っさげて登場した。
この曲は、チャレンジする若者に向けたS.E.Mの応援歌だった。
そこで度肝を抜かれたのが、サビのラインダンスだった。
【サドライ2/3】
— 舞七(まなな)P (@manana_FFF) 2018年2月3日
S.E.Mのアニメ新曲
「From Teacher To Future」のサビの部分で3人がラインダンスをしているのが可愛かった。という絵。(並び順は忘れたので適当です)#sideM #SideM3rd pic.twitter.com/nGuqCFrmhA
先述の通り、S.E.Mは平均年齢28歳。3人中2人が30代。ぶっちゃけて言うといい歳したオジサンたちが、全力で歌って、踊って、汗ビッショリになりながらラインダンスをしていた。(実際舞台に立っていたのは全員20代の中の人だけども)
そこで彼らはサビでこう歌う。
To Future!
追い掛けたいと思うことに
遅すぎだなんて言わせない
その為になりたいんだ…
Your Star!
家に帰ってめちゃくちゃ泣いた。泣かないわけがなかった。
まだやりたいことがあるのに、それを出来る環境にいるのに地団駄を踏んでいた私を、S.E.Mは後押ししてくれた。
オジサンたちの全力のパフォーマンスは、本当にカッコよかった。
S.E.Mの3人は元高校教師なので、強いていうならば彼らがメッセージを送りたいのは10代の若者かもしれない。
けれど20代の自分も今、S.E.Mが応援したいと思っている「生徒」のひとりなのだと、強く感じた。
まだ追いかけてもいいんだ、これからも走っていいんだ、と思ってまた泣いた。
S.E.Mのリーダーの硲(はざま)道夫…硲さんは、エムマス最年長の32歳。しかも32歳でアイドルデビュー。
いつも若者にエールを送りたいと全力のパッション溢れた人。
山下次郎…次郎ちゃんは30歳。元々アイドルになるつもりはなかったし、ちょっと自分に自信は無さげ。
けれど「全力って楽しいじゃん」「いくつになってもスタートは遅くないじゃん」なんて言いながら、いつも舞台に立ってくれる。
舞田類…ネットのファンからのあだ名はまいたる。彼は23歳。グループ内では若め。
彼はいつも楽しそうにパフォーマンスをしていて、見ているこちらまで楽しい気分にさせてくれる。
彼らのユニット専門衣装は宇宙服モチーフで(アニメではPに「ちょっとヘンテコ」だなんで言われている)、なおかつ代表曲の「Study Equal Magic!」のダンスや歌もスタイリッシュというよりは楽しいイメージのものなのだ。結果的にコミカルな印象が前に出がちではある。
だがまたアニメのPが言うように「大人がこれを全力でやるから格好良い」のだ。
彼らの魅力のひとつは「全力の泥臭さ」である。
S.E.Mメイン回のアニメ5話は、ファンの心理を代弁しすぎているので正直私が語ることが無い。5話を見てください。
エムマスのアイドルの皆の目標は、(自分の何らかの目的を叶えるために)トップアイドルになること。もちろんS.E.Mの3人も例外ではない。
DRIVE A LIVEの歌詞『終わらない夢の続き』にあるように、彼らの新しい夢はまだまだ始まったばかりで、これからもきっと輝き続けてくれるはずだ。
私は彼らのようにステージの上に立って輝くことは出来ないけど、私にも私の輝けるステージがあると思わせてくれる。
ありがとうS.E.M。これからもプロデューサーでありファンでいさせてください。
※あくまで個人の考察です。
※散々S.E.Mは「こちらを『応援してくれる』がテーマのアイドル」と語ってきたが、最年長ユニットという強みを生かした「サ・ヨ・ナ・ラ Summer Holiday」という色気がとんでもない恋愛ソングも歌っているのでそちらも聞いてください。お願い。
絶交した友人と、5年ぶりに再会した話
5年前の高校生の時、遅刻癖やその他が許せず絶交した友人がいた。
遅刻自体がよろしくないことには変わりないのだが、その一因が精神的な病気によるものであったことが、5年後たまたま見つけたSNSで判明した。そんな事情は全く知らなかったものだから、私は彼女に必要以上にキツく当たってしまったことに謝罪を申し入れ、また彼女も私を許してくれた。
(詳しくはその時の記事へ)
今回はその友人と会ってきた話である。
【きっかけ】
和解…といっても100%以前のような関係に戻った訳ではないが、一応私と彼女は和解していた。SNSの文章で少し会話をした程度だったけど。
それからというものの、私は彼女がこの5年間どう過ごしていたかが気になっていた。なんとなくのことは知っていたが、実際に会って聞きたいと思っていた。
しかし実際にそれを申し出ることは思いあぐねていた。
私から一方的に絶好したので、私に会うことで嫌なことを思い出させるのではないかと感じていたからだ。
そんな矢先、私の就職が決まり、今後実家のある埼玉には帰省以外ではもう戻って来ないかもしれないという状況になった。これをきっかけに思い切って会う約束を取り付けたのだった。
【再会】
兎にも角にも再会した。彼女は以前と変わらず私に話しかけてくれた。くれたのだが…。当の私はと言うと、あまり明るい気持ちで彼女と接することが出来なかった。いきなり「やっほ~元気だった?」みたいに話しかける気分にもなれなかったし、どういう風に彼女本人と向き合うべきか分からなかった。
結果、終始テンションが低い状態になってしまい、これに関しては大変申し訳なく思っている。
私から誘っておいて自分勝手な人間なのは承知している。重ね重ね、申し訳ない。
【対話】
この5年間何をしていたか、のほかにも、他愛のない話もした。時間にして2時間くらいだっただろうか。
彼女と私は高校の頃、お互いの夢を語り合った。彼女は漫画家、私はデザイナーを目指していた。
私は高校卒業後、浪人を経て美大に進学した。今回決まった就職先というのも、デザイナーとしての採用だった。
彼女は高校卒業後、(個人情報なので詳しい言及は避けるが)病気その他の事情でプロの漫画家ではなく違う仕事に就いていた。
正直に言うと寂しかった。でも世の中、志望していた仕事に全員が就ける訳ではないことも分かっていた。
小さい頃、夢を語り合った友人たちの中で、ほとんどその通りになった人は私の周りにはいない。世の条理としては至極当たり前であるが、私はこの現実について今も結論は出せてはいない。
ただ、自分が今まで努力してきた以上に、周りの環境や人の支えに恵まれていたことを改めて感じ、感謝した。
それでも、何の仕事をしているかより彼女が健康に過ごせることが何よりだと思った。
彼女は私と会えたことを嬉しいと言ってくれた。私はそれを受け止めた。
ただ、以前のように頻繁に遊ぶような仲には、今は出来ないと思った。
元はと言えば、双方の物や時間に対する価値観の違いでの仲違いだった。私と彼女の価値観は、おそらくかなり異なる。
頻繁に会うことで、いずれどちらかがどちらかに配慮する比重が大きくなってしまうだろう。
5年前は彼女の言動を「許せない」と思い向き合うことをしなかったけれど、今は尊重したいと思っている。
そんなこんなで、彼女と私は別れた。
【価値観】
私は、今まで地元の小中学校→隣町の県立高校という、良くも悪くも狭い世界で過ごしていた。
家も、ごくごく一般的なサラリーマンの中流家庭だった。
それが東京の大学に入って、一気に色々な人と接する世界が増えた。
美大ということを差し引いてもダイバーシティに富んでいた。色々な経歴や事情の人がいた。
彼女のように、表面的には分からないけど実は病気や事情と向き合っている人もいた。
何より色々な価値観の人がいて、それを真っ向から否定する人もいなかった。
「貴方と私の考え方は違うし理解は出来ないけど、それは人それぞれだものね」というスタンスの人が多かった。
そういう環境で揉まれ、自分の「許容範囲」が広くなったと思う(というか今まで狭すぎた)。
先述の通り、私は以前の彼女を「許せない」と切り捨て、そこから考えようとしなかった。
でも今は、スタンスや価値観の違いであったと思う。気づくのに5年もかかってしまったけれど。
そういう見識が広がったということが、今回の和解に繋げられたのだと思う。
(もちろん一番の理由は相手が私を許してくれたからである。)
これからも、どうか身体には気をつけて。
2017年にしてうたプリに出会った話
うたの☆プリンスさまっ♪、通称「うたプリ」。2010年に始まったコンテンツだが、私は7年目の2017年にこのジャンルに出会った。そして何故うたプリがここまで人気で、そして支持されているのかの一端に触れ衝撃を受けたので記事にすることにした。
ざっくり言うと「他沼民から見たうたプリってここがすごい」って内容である。
※アニメ1~4期視聴済み、ゲームはこれから手を出してみる予定。まだド新規なので温かい目で見てください。
※ネタバレあり。
【私とうたプリとの出会い】
※ここは読み飛ばしてOKです。
(6月)キンプラを見る
— 👑✨🌈舞七🌈✨👑 (@manana_FFF) 2017年8月31日
↓
速水ヒロにハマる
↓
中の人にハマる
↓
前々からプッシュされていたうたプリを視聴する
↓
カミュにハマる
↓
プリララとシャニライが配信される
見てこの完璧な流れ
私はもともとキンプリ(KING OF PRISM)の民で、なおかつ某3次元アイドルの追っかけをしている、いわば次元を超えたドルオタをしている。そんな前提があったため、アイドルジャンルと相性が良くあれよあれよとハマってしまった。
※キンプリと比較して語る内容もありますが、比較することで優劣などをつけたいなどの意図はありません。ちなみにキンプリで感覚が麻痺しているのでイケメンが空を飛んで歌ったりする描写には慣れていた。慣れとは
さて、次の項目から本題に入ろう。
【①キャラクターが魅力的】
うたプリはもともと巨大ジャンルだったので、大まかなキャラは知っていた。「明るい赤い髪のコが音也で、オレンジ髪で諏訪部さんが声当ててるのがレン様でしょ」大体こんな感じ。それでもアニメを見たら彼らのことがもっと好きになったし、これからゲームで過去のことなんかも分かると思うと、もっともっと知りたくなる。どのキャラクターもバラエティに富んでいて、皆に違った魅力があると感じた。(ちなみに私はカミュ様推しの愚民である。)
今の時点で3ユニット存在する訳だが、キラキラ系のST☆RISH、クール系のQUARTET NIGHT、これからゲームにも登場する(と聞いた)HE☆VENSと、絶対どれかのグループにハマれるように網を何重にも張っていて抜かりない。
同グループの中でも皆バラバラの個性を持っているけど、結果的に違和感なく調和されているのにも関心した。私はセクシー系で大人びているレンと、天然ちゃんでやや幼いような発言もあるような那月が同じグループなのも斬新だと感じた。
そもそもレンのようなキャラは、他作品だとどちらかと言うとカルナイのようなユニットに属しているのではないだろうか? 一見接点がなさそうなレンと那月が同じコンセプトの衣装を着て、同じ歌を歌い、同じグループで今日も歩んでいる。これってスゴイことだと思っている。(実際レンと那月は普通に仲良しだし、そこもまた良い。)
あと個人的に好きなポイントとしては高貴な家柄の人多すぎだよね。御曹司に伯爵に王子に…たまに「俺がアイドルだなんて不思議なこともあるものだ」的なこと言うけど、それはこっちのセリフだよ!(笑)
その他のファンタジー要素も含め、フィクションならではの設定もいいバランスで面白い。
彼らの過去については、アニメでも少し触れていたけどゲーム未プレイなので割愛します。
【おまけ:カルナイの魅力】
どのユニットが好きかと聞かれたらカルナイを推しているので、彼らのことにも触れさせていただく。
カルナイって、ST☆RISHとはまた異なるクールな感じと絶対的なカリスマ性…はもちろんのこと、ギャップがとても素晴らしいユニットだと思う。表向きは自信満々に玉座にドッシリと構えているようなイメージだが、本当はハングリーで野心家…だと思う。
特に後輩なのに容赦せずにST☆RISHに真正面から向かっていくあの感じ。
3期「レボリューションズ」では、『超えろレボリューション』『今、エボリューション』と「エボリューション・イヴ」に乗せ
4期「レジェンドスター」には『伝説なんて生ぬるい 目指すはGod’s S.T.A.R.』と「God’s S.T.A.R.」で答える。
本人たちに面と向かって言葉にはしない。でも歌詞にガンガンにぶつけてくる。
これに気づいたとき、なんてアツイ男たちなんだ…!と感動した。
また彼らはST☆RISHとは全く異なる経緯でユニットを組まれており、連帯感というか距離感がST☆RISHとはまるで違う。
4期2話では危うく解散になりかけたが、個々の能力が高すぎるゆえの個人主義とグループ活動との、ギリギリな感じが良い。どこまでも完璧に見せてはいるが、本当はピンと張った糸のような危うささえある。たまらん…。
【②歌がすごい】
ハマる前から「いい意味でアニソンぽくない」「この曲ジャニーズが歌ってたらジャニーズの曲としてなんの疑問も抱かないんだろうな」と思っていた。アニメの曲…ではなく、次元を超えてリアルに「アイドルの曲」といった感じ。
そして輪をかけて私を驚かせたのが、全員歌がうますぎることである。アイドルだから歌が上手いのは当然かもしれないけど…。
声優さんは歌も得意な方も多いけども、とにかくビックリしたのは覚えている。ああーこりゃプリライ盛り上がるわ…。
いつもの声そのままを歌に乗せるキャラクター、歌うときは少し声が変わるキャラクター、皆が個性に富んでいて良い。
那月はいつもぽわぽわ~っとした喋り方だが、歌うときは伸びやかで別人のような一面も見せてくれたり…など。
【③色々な視点で楽しめる】
私が今までイマイチ積極的にうたプリに踏み込めなかった理由の一つが「乙女ゲーム」だった。私は筋金入りの腐女子で、どこかそういう展開に苦手意識を持っていたのかもしれない。だが、アニメを視聴してそれは杞憂だったことに気づく。
まず、「七海春歌」というキャラクターが魅力的なのである。ひたむきで努力家な彼女のことが、私はすぐに好きになった。また、彼女の描いた曲をプリンス達が歌うという、うたプリ特有の構図も良い。彼らの歌う曲(ユニットソングでも、キャラソンでも)はどれも素晴らしいが、その曲自体は春ちゃんが一生懸命作ったものだと思うと一層愛しくなる。
また、原作が乙女ゲームなので春ちゃんとキャラクターのやりとりがメインだと思っていたが、プリンス達の関係や成長もきちんと描かれていた。ST☆RISHもQUARTET NIGHTも、大きな輝きを秘めているが不完全な部分もあり、それを春ちゃんによって気づかされる(または気づくきっかけになる)という展開も良かった。そりゃあ皆春ちゃん好きになるよねえ。
アニメは、①春ちゃん目線でプリンスとの恋愛を楽しむ ②春ちゃんを応援する目線で楽しむ ③プリンス達の関係性や成長を見守る視点で楽しむ と、色々な楽しみ方があるように感じた。
ちなみに私は春ちゃんを応援するあまり、いきなり10曲以上(※)書けとかムチャクチャなことを言う上司にキレる謎のモンペになっていた。
(※)プリンス全員分の曲を依頼される回があったように記憶しているが、間違っていたらごめんなさい。
アニメ版では、結果的に思いのほか乙女要素が少なかったのだが(それぞれの担当回とライブ前に愛を囁く程度)、また別にゲームが存在しているからこれはこれで良いバランスなのかもしれない。
【④プリンスさま達の実在性】
他沼からうたプリを覗きに来た私が一番ビックリしたのは、正直これだ。その中でもプリンス達がTwitterをやっており、しかもキャラ同士リプライを飛ばし合っている。めちゃくちゃ衝撃的だった。
そしてキャラ同士、1対1でリプライを飛ばすだけではなく、複数キャラのつぶやきで新たな物語(プリンス達の日常の一コマ)が形成されていて感動した。これなど↓
また、コンテンツにおいてキャタクターとキャストの関係性は作品や個人の解釈によって委ねられる。声優さんごとキャラクターが好きな人、キャラクターとキャストは別々に楽しんでいる人。最近では「王室教師ハイネ」が、アニメ版とミュージカル版のキャストを同一にしたりなど作品によって多種多様な展開がなされる。
そんな中うたプリは、まさかの「キャラクターとキャストが別々の個人として現実世界で出会う」という演出でファンのハートをかっさらっていく。キャストの方々とは別に、キャラクターは確かにここに存在しているのだと。
某「夢の国」では、お客さんに「夢」を提供し続けているが、夢の国での楽しい思い出は夢ではない。うたプリにもそういった徹底的なサービスがあるのだと感じた。
また、うたプリの世界ではアイドル達のことを「プリンス」と言っているが、これに対してファンのことを「プリンセス」と呼ぶのもうまい。加えてプリンセスとは別に、キャラによって「レディ」「マイガール」など呼び方があるのもグッとくる。
余談だが、乙女系コンテンツ初参入の私は、最初「プリンセス」というキラキラした呼び名に慣れなかったが、間も無く「愚民」になったので心配は無用だった(?)
私がキンプリの応援上映に行っていつも感じているのが、登場人物達のライブ(正式名称はプリズムショー)で、ペンライトを持ち声を出すことで、その会場で応援しているファンの気持ちになれるということだ。実際にはスクリーンを隔てているが、本当に客席からプリズムスタァのショーを見ている感覚で楽しめる。
それに対し、うたプリにおけるファンの体感は少し異なると感じた。確かにライブや演劇もあるのだが、「うたプリ」が提供したいのは客席と舞台上の感覚では無いのではないか。プリンス達は常にファン(プリンセス)の心に寄り添っている。
プリンス達が2次元なのか3次元なのか、それは関係ないのかもしれない。彼らはいつもプリンセスと共にある。それは事実で、それが全てではないか。そう感じた。
※キンプリはアイドルというより、プリズムショーという競技で戦う「アスリート」に近い(と思っている)ので、競技者と観客という関係性は、あれはあれでまた一つの正解である。
以上が、他沼から参入して感じたうたプリの凄さである。
あくまで個人の解釈なので、人それぞれの感じ方や考えがあるという広い心で受け止めていただきたく思います。
よーし次はゲームをやるぞ!
速水ヒロ・備忘録
今回は題名の通りヒロ様の話です。
※プリリズ~キンプラのネタバレしてます。
※自分用にまとめたものなので、出どころの分からない設定もあります。軽い気持ちで読んでください。
(公式サイトに載っているような基本設定以外で出どころの判明しているものは書いています。)
【基本プロフィール】
速水ヒロ(はやみ・ヒロ)/10月10日生まれ/AB型
プリリズRL→華京院学園高等部1年、170cm(※1)
キンプリ→華京院学園高等部3年、175cm
「絶対アイドル」がキャッチフレーズで、ダンスの際は腹チラがお約束。絶対アイドルとは
RL時代はソロ活動をしており、彼のライブには黄色い薔薇を持っていくのがファンのルール。
黄色い薔薇の花言葉は「嫉妬」。(ニコニコ大百科および監督のTwitterより)
マイソングは「pride」。オバレ3人での歌は「athletic core」「flavor」「BOY MEETS GIRL」「over the sunshine」で、今後さらに増えるかもしれない。
キンプラではコウジのマイソングである「reboot」も歌って(口ずさんで?)いる。
サイリウムカラーは、単体では黄色、オバレの中では水色。
(※1)キンプリのヒロが175cmなのは作中で出てくる。それに対しキャラデザ担当の松浦さんが「ヒロはRL→キンプリで身長が5cm伸びた」と仰っており、そこから逆算。
ちなみに菱田監督の中で175cmという身長は「女性に一番モテる身長」とのこと。(キンプラ舞台挨拶にて)
【悲しい子供時代】
PL以前の経歴については出どころが曖昧なので割愛。(施設を転々としていたとか…)
ネグレクト気味の母親の元で2人で貧乏暮しをしていた時期があり、子供時代はボロアパートでパンの耳を食べる生活をしていた。(RL 31話)(※2)
母親が男と会うたびに家を追い出されており(※3)、公園でプリズムショーごっこをしていたところを才能を見出され法月皇およびエーデルローズに引き取られる。
どう考えても酷い母親だが、ヒロは彼女のことは恨んでおらず「僕にとっては最高のお母さん」「また一緒に生活したい」とまで言っている(RL 45話)。良い子すぎる。人気アイドルにも関わらず「母親がいつ帰ってきても良いように」とボロアパートを引き払わず、鍵もかけずに彼女を待ち続けていた。RL最終話では念願の再開を果たし、現在は別の場所に2人で住んでいるとのこと(キンプリ公式設定資料集より)。今もボロアパートにはたまに帰ったり、オバレの秘密基地になったりしている。
ちなみにヒロ母はマジでヒロにそっくりである。
(※2)なんと、この時のパンの耳をモチーフにしたアクセサリーが公式から発売された。
な…何を言っているのかわからねーと思うが…リンク先を見てください。
(※3)流石に遠回しな表現になってはいたが、女児アニメとは一体…
【PL・コウジとの確執】
中学生のときに「Hiro×Koji」というユニットでコウジとデビューするはずだったヒロ。
そのときのデビュー曲がコウジ作曲の「pride」だったが、公にはヒロが作ったことにされてしまう。「そうした方が売れる」と判断した法月仁(※4)の策略によるものであったが、これに怒ったコウジはエーデルローズを去り、表舞台からも姿を消してしまう。
その結果、愛やら憎しみやらをこじらせ過ぎてPL本編では色々大変なことになってしまうのだが…
ここら辺は説明するよりも「90秒で分かる!Over The Rainbow」を見てください。90秒では終わるとは言ってない
先述の通り、PL本編で途中まで描かれるのは、コウジとその歌に対する異様なまでの執着だ。
それは単にコウジへの当てつけではなくて、ヒロは(悪態をつきながらも)コウジの才能と歌に誰よりも魅了されているという事実である。現にヒロは18話で「コウジの歌を一番うまく表現できるのは俺だ!」と言っている。自身のプリズムショーの実力と才能を理解しながら、それでも自分が一番輝けるのは「コウジが作った歌を使うこと」だと信じて疑わない。
ちなみにコウジもコウジで、ヒロの目の前でカヅキに曲を渡し、カヅキに「俺たちが目指すのは just now 勝者じゃなく勇者だろ」(※5)と歌わせる。ロックすぎてヤバい。(31話)
キンプリではいかにも仲睦まじいオバレだが、そもそもコウジとの和解に45話、オバレの結成まで51話かかっている。
(※4)仁はヒロを気にいる反面、コウジのことは「暗い」「華がない」「彼はまだ小物」(31話)などと発言しており、あまりよく思っていなかった様子。
キンプリではルヰがお気に入りの様子を見ると、コウジのように包容力のあるスタァよりもヒロのようなキラキラを全面に押し出す華やかなタイプが好きなのだろう。
(※5)「勝者じゃなく~」というのは、ヒロがコウジと仲が良かった時代に夢を語り合ったときの言葉である。
「勇者」のあり方とは程遠くなってしまったヒロに対して、当てつけあえてこの歌詞をぶつけたのだと思われる。
【PL・仁の操り人形】
ヒロはもともとボロボロの服を着てパンの耳を食べさせられるような境遇だったが、法月家に引き取られてからは身なりも綺麗に。仁が「お前にいくら金をつぎ込んだと思っている」という旨の発言をしているので(PL 話数忘れ)、プリズムショーも勉強も、ものすごい目をかけられていたのだろう。(※6)
そんな大きな恩を法月家に感じていたヒロは、prideの作曲者詐称の件も含めて仁に逆らうことができなかった。(それに加えて、プリズムショーのおかげで自分が輝けるという自覚があるので、プリズムスタァとしてデビューすることに執着する気持ちもあったはずだ。)
しかし、横暴さを加速させる仁にとうとう嫌気がさし、45話で仁の悪事を暴露・コウジと和解することになる。
PLのときのヒロは顔芸悪い顔ばかりであったが、キンプリで明るい表情が増えて本当に良かったと思う。
キンプリのヒロは随分丸くなったように思うが、オバレという頼れる仲間ができた所以ではなかろうか。
(※6)ヒロは中学生のとき、テストで1番の描写がある。アニメイトタイムズのインタビューにてシンくんが華京院学園のことを「すごく頭が良い(学校)」と言っていたので、プリズムショー以外の教育も力が入っていたのではないか。
【「絶対アイドル」との二面性】
ヒロのキャッチコピーは「絶対アイドル」。ステージ上では常に笑顔で、ファンサービス旺盛、パフォーマンスも完璧。だが本当のヒロは、決して完璧などではではないのだ。
特にRLでは分かりやすく、コウジと喋る時だけ声が1オクターブ下がり、一人称もステージ上では「僕」だがこのときは「俺」になる。コウジと和解してからも普段の一人称は「俺」で声もやや低めなので、こちらが本当のヒロなのだろう。
(ただし、仕事のときは自分を偽っているという訳ではなく、高いプロ意識がそうさせているのだと思う。)
この「ヒロは二面性があるキャラクターである」というのを、声の高さで表現したCVの前野智昭さんは本当にすごい。
ネット上では「顔の割に声が低い」と言われがちで私も最初はそう思っていたが、この二面性を鑑みると、ヒロはこの声がやはりピッタリだと気づける。今ではむしろ顔と声のギャップすら推せるポイントの一つである。
本当のヒロは弱い。すぐ泣く。自分を抑圧していたRLよりも、キンプリのほうがこれは顕著だ。心を許せるオバレという、やっと甘えられる人が出来たからというのも大きいと思う。
39話で「プレッシャーに打ち勝った者だけがあの大きなステージへ上がる資格がある」という旨を発言している通り、ステージ上の彼は常にプロ意識と戦っている。だが、本当は(本人やなるちゃんも言っていた通り)「普通の男の子」で、傷つきやすくて誰かに甘えたい。絶対アイドルの「絶対」は、あまりにも儚く不安定だ。
だが、そんな存在しているかすら危うい「絶対」を守るためにヒロはいつも一生懸命で、そうありたいと日々ステージに上がっている。
【pride】
ヒロにとって「pride」の存在はどれほど大きなものか。
RLでかけがえのない親友を失ってしまったヒロが、唯一持てるコウジとの繋がりがprideだった。仲違いしているにも関わらず、ヒロはprideや他のコウジの歌を歌うことに固執する。(※7)
コウジと仲直りしてオバレとして活動を始めてからも、彼にとってprideはずっと大事なものだったに違いない。
キンプラでは、そんなprideが使えない。オバレは活動休止で、コウジはハリウッドにいる。これがヒロにとってどれだけショックだったことか。彼には心の拠り所がもう無いのである。
その後立ち直ったヒロがプリズムキングカップで歌ったのもprideである。キングを決めるという大きな場において、彼は迷わずprideを選んだ。(キンプリ本編でも、コウジが渡米前にキングカップ用に曲を作っていたにも関わらず「prideで勝負するさ!」と返している。)ヒロにとって「prideで輝く」ということがどんなに大きいか。
ちなみにprideは、①いつもヒロが歌っているver、②ルヰが歌うver、③Hiro×Kojiのver、④キンプラで新たに制作されたverと、pride1曲でアレンジが4つも存在する。prideの優遇っぷりはスゴイ。
「劇場版プリ♡パラ み~んなあつまれ!プリズムツアーズ ルート4」では、コウジと2人でprideのショーをした際に「見たかコウジ!世界で一番幸せなのは速水ヒロ…そう、俺だ!」と言っている。よかったねヒロ…!
ちなみに2人で「スターライトエクスプレス」をした際の星座は、ヒロとコウジが手を繋いでダンス?をしている絵である。いやそこは女の子じゃないのかよ!(ツッコミ)
prideの歌詞の「iが違う」について、私は「i=愛」だと解釈し、何故わざわざアルファベットにしているのかと思っていた。が、しかし。ヒーロー【HERO】と比較した際に、ヒロは【HIRO】なので「iという文字が違う」という意味なのではないかという考察を受けて目からウロコだった。キンプラも「PRIDE the HERO」なので、私はこの説を推していきたい。
(しかし公式から何か言及がない限りは推測の域を出ないということは一応言っておきます。)
「星が違う」の部分は、まだ自分でも整理しきれていないので割愛。
しかし公式サイドはどこまで計算して名前や曲を決めているのだろうか…?
(※7)ソロデビュー曲は言わずもがなprideである。セカンドシングルを出す際には、仁が他の作曲者のものをいくつも用意していたにも関わらず、ヒロはコウジの曲を使うことにこだわり曲を決めかねていた。(31話)
【ヒロのジャンプ】
ヒロのジャンプ一覧はニコニコ大百科にまとめてあるのでそちらを。
「シャイニングスパイラル」「スターライトエクスプレス」(※8)はRL本編の通り聖のものを受け継いでいるが、「情熱!熱風!スターライトキッス」はもともと仁のものとのこと(出どころ不明)。三木さんのグンナイ聞きたすぎる。
RL本編を見る限りでは「絶対アイドル☆愛・N・G」も仁(または仁が依頼した誰か)の考案のように思えるが、このセンス好きすぎる。
ヒロの「愛・N・G」に対してルヰは「究極アイドル♡I LOVE YOU」と言っているが、ここで2人の「アイドル観」の違いが垣間見られて面白い。ヒロは「アイドルは特定の人とは恋愛できない、僕は皆のもの」というスタンスに対して、ルヰは「僕はアイドルだからファンの人全員と恋愛します」と言った感じだろうか。
(※8)ヒロが施設にいたとされる幼少期の「電車に乗れば東京のお母さんに会えるかも」という気持ちから電車のジャンプが出来たという感動エピソードがあるらしい(出どころ不明)。しかし誰が「まだ寝かさない!」→「朝まで付き合ってもらうぜ…(星座になる)」の流れになると予想出来ただろうか。製作陣は天才である。
キンプリでコウジがハリウッドに行くときも電車→星座の流れだったので、一種の様式美なのだろうか。様式美とは
【その他色々】
せっかく解決した速水家のアレコレだが、キンプラでヒロ母より「あなたのお父さんはいつか必ず話すからね」と新たな伏線が生まれてしまった。あえて出さなかったんじゃ無いんかい!!!当然ネット上では様々な考察が飛び交うこととなっている。
コウジにはいと、カヅキにはあんとわかな(返事保留中)という恋愛周りのエピソードがあるが、ヒロに関しては「今はファンの皆が一番」のスタンスを取っており、決定的なものは無い。
RLでは何かとべるを心配し、最終話では「振られちゃった」と言っているが、そもそも告白をした訳でもない。恋愛感情というよりは「高みを目指しあえる性別を超えたライバル」といった雰囲気であったが今後どうなるのか…?
以上。間違いあればご指摘願います。
キンプラ初見レポ(ネタバレ有)
キンプリの続編であるキンプラを、応援上映で見てきた。
「今回も爆笑しに行こ」くらいの軽い気持ちだったにも関わらず、とんでもないしんどい案件だったのでここにまとめることにした。
ちなみに私は、前作のキンプリは見たが、プリリズシリーズは視聴した訳ではなく、ネットで物語や登場人物を調べた程度なのであしからず。
でも今作を見て「プリリズも見なくては」という気持ちが一層強くなった。少しずつ消化して行こうかな。
【前作・今作の概要】
前作「キンプリ」は、新たな主人公である一条シンくんの成長物語的な部分が大きかったと思う。
シンくんがプリズムショーに出会い、新たな仲間や先輩と共に成長していく物語。その合間合間に回想シーンや笑える要素(トンデモ演出のプリズムジャンプなど)があった。
そして今作は、ヒロの持ち歌「pride」がシュワルツローズに奪われ、大会(プリズムカップ)で優勝しなければエーデルローズの存続も危ない。…という訳で、敵役としてシュワルツ陣営があり、打倒シュワルツローズ!皆で力を合わせて優勝だ!という物語。ストーリー部分だけで言うと、熱い少年漫画のようだった。
【全体のしんどいポイント】
概要からも分かる通り、出だしからして主人公側が圧倒的に不利である。しかもエデロ新入生達を引っ張っていく先輩ポジションのオバレは活動休止でバラバラ、prideも使えないしでヒロはメンタルがボロボロ。
前作より、登場人物の内面や葛藤にフォーカスを当てているように思えた。なのでいくらプリズムショーが笑えたとしても、結果として(前作と比べて)物語全体が重い。
そんなめちゃくちゃなオバレがどう復活していくかという話ではあるので、ハッピーエンドではある。
ちなみに前作は新入生メインだったとしたら、今回はオバレの集大成?終着点?の話だったのかな。
【個々のしんどいポイント】
①シンくん&ルヰくん
この二人は前作から匂わせていた何かはあったものの、まさかプリリズ本編の色々と絡ませて来るとは…。(Twitterで色んな人の考察を見たり調べたりした。)
シンくんに至っては普通の元気な少年くらいの認識しかなかったのに、このままいくとかなりシリアスなポジションにいるのでは…。しかもそれがキンプラで説明されないっていう。今後説明されるかも分からないし、気になる!
②挫折するヒロとコウジ
プリリズ時代からヒロ様に色々あったのは知っていたけど、少なくともキンプリでのヒロ様はあんなに生き生きしてたじゃん!っていう…。
コウジもいつもは穏やかなのに、追ってきたヒロにはあえて冷たくて…。二人は複雑な関係性だからね…。
でもカレーのくだりはズルいよ。りんごと蜂蜜は笑うよ。
③カヅキとタイガ
ストリート系としての自分の表現に悩みながらも、最後は彼なりに一つの答えを見つけるカヅキ。
コウジとヒロも悩んでいるけど、彼も彼でアスリートとして色々思うところがあったんだなと。今回オバレは皆苦しいね…。
タイガがアレクのステージに乱入したのは、単純に営業妨害(?)で怒っているというよりも、カヅキの踊るステージを守ろうとしていたのかなと思ったら感慨深いものがあった。アレクと互角に戦っていたのも感動した。映像になっていないところで、いっぱい練習したんだなあと思って。
個人的には、しばらくセクシーなバトルスーツのままのタイガくんが気になっていたよ…。
カヅキがアカペラでFREEDOMを歌いだすのも良かった。プリズムの力で建物を修復するのはなんとなく予想できたけど、あまりにもゴージャスで、聖火が出てきたり君主制?が発足したのは笑…いたかったけど、一連の流れでもはや感動の嵐だった。
④最後のヒロ
言いたいことは色々あるけど、最後の「I am KING…OF PRISM!」って演出が素晴らしすぎて泣いた。
やっぱりヒロはprideに並々ならぬ思いを持っていること、オバレの2人の幻覚と一緒に踊っていたこと…。
そしてなんと言っても、今までは「prideを一番うまく表現できるのは俺だ!」で、(当時の)ヒロはprideという曲に振り回されていた(?)部分があったのに対して、今作は
「皆を一番幸せにできるのは俺だ!」…。あくまで自分以外に見てくれる人がいて、その人達のために自分の演技とprideがあるということ。
それに気づいて、本物のキングとなるヒロ。人として大きな成長を経たヒロの姿に泣いた。
最初は笑って見てたプリズムショーのトンデモ演出も、あまりにも尊く見えて泣いた。
【感想】
前作から仁は敵役として描かれているけど、今後彼の人生に救いはあるのだろうか…。
ルヰくんは最後まで仁に寄り添っていたけど、その理由も知りたい。
あと真田常務みたいなわっっっっっっっっっかりやすい悪者は、個人的にはとても好きです。
最後のオバレ卒業式ライブも素晴らしかったけど、高校卒業しちゃうのかあ、と思うと寂しい。
でもオバレ自体の活動はこれからも続いていくのかな。
このままで終わるのはあまりにもモヤモヤしすぎる…。エデロメインでテレビシリーズとかやらないかなあ。
とは言っても、本当に良かった!続編だから期待しすぎかなと思っていたけど、そんなことは全然なかった!
物語が重いとか書いたけど、もちろんたくさん笑った。前作から引き続き使用された曲は、初見でも合いの手が入れられて楽しかった。
しかしまあ…また見に行かなくては…(真理)
絶交した友人に、5年ぶりに連絡した話
題名の通りである。本人に許可をいただいたので記事にさせてもらうことにした。
【一方的な絶交】
高校の同級生だった、Aさんという女の子。
彼女とは部活(漫画研究会、以下「漫研」)も一緒で、何かと接点の多い子だった。
しかし、その子は時間にルーズなところがあり、私はそれが許せなくて一方的に絶交してしまった。
同学年の漫研友達を集めて遊びに行くこともしばしばあった。
11時にパスタのお店を予約したにも関わらず、11時になって「今起きた」メールなんてしょっちゅう。
漫画の原稿〆切もいつも遅刻。その他にも色々あるが、ここでは割愛する。
私はそのとき部長で、遊びに行くときの幹事も、原稿回収の係も私だった。
Aさん以外は全員約束は守ってくれていたので、正直かなりの負担でイライラが募り、一方的に絶交してしまった。
その後はロクに口もきかずに高校を卒業し、会うことは無かった。
【SNSでの再会】
それから5年後、偶然AさんのTwitterアカウントを発見し、興味本意でツイートを遡って読んでしまった。
そして分かった事実があった。
彼女は、高校の頃から現在も「強迫性障害」「鬱」「統合失調症」という精神的な病気を患っていた。
Aさんが病気なのは、高校の頃に風の噂で聞いたような気もしたが、公表しないということは大したものではないと勝手に思い込んでいた。
(後から分かったが、彼女はあえて言わなかったとのこと)
今は病気と向き合いながら、趣味や新しいことにチャレンジして日々を過ごしていた。
私はショックを受けた。
【謝罪】
時間や約束を破るのはもちろん悪いことだが、それを差し引いても当時の私は感情的になり、Aさんにひどいことを言った。
理解…のしようは無かったかもしれないが、理解が足りなかったと思った。
彼女のことは、正直全部許すのは出来なかったけど、謝罪の文章をSNSに送った。
(私が覚えている範囲で、SNSしか連絡の手段が無かったのである)
部長の私と絶交したことで、Aさんは他の漫研仲間とも疎遠になってしまった。
彼女は私を恨んでいるだろうし、連絡したことで嫌な思いをさせてしまうだろうとは思った。
【結果】
Aさんから返事が来た。彼女は私のことを恨んでいなかったし、私ともう一度仲良くしたいと思っていたのだ。
結果的に、100%関係が修復した訳ではないが、かなり改善した。
私は絶交した側なので、私から今更連絡しても自己満足や、自分がスッキリしたいだけなのかとも思った。
でも、今回は良い方向へ落ち着くことになり、5年自分が抱えていた一つのモヤモヤを晴らすことが出来た。
自分から絶交しておいて「モヤモヤを晴らす」だなんて言えたものではないが、Aさんの中にも何か区切りとなったであろうか。
今回、これを記事にすることを、彼女は快諾してくれた。
私の中でも一つの区切りだったので、記事にして残しておくことにした。
Aさんは現在も通院中だが、今は快方に向かっているとのこと。
今は微妙な関係のままだけど、私を許してくれていてありがとう。