オタクデザイナーの備忘録

オタクデザイナーの備忘録です。

絶交した友人に、5年ぶりに連絡した話

題名の通りである。本人に許可をいただいたので記事にさせてもらうことにした。

今回は「腐女子」も「美大生」も全く関係ない。

 

 

 

【一方的な絶交】

高校の同級生だった、Aさんという女の子。

彼女とは部活(漫画研究会、以下「漫研」)も一緒で、何かと接点の多い子だった。

しかし、その子は時間にルーズなところがあり、私はそれが許せなくて一方的に絶交してしまった。

 

同学年の漫研友達を集めて遊びに行くこともしばしばあった。

11時にパスタのお店を予約したにも関わらず、11時になって「今起きた」メールなんてしょっちゅう。

漫画の原稿〆切もいつも遅刻。その他にも色々あるが、ここでは割愛する。

私はそのとき部長で、遊びに行くときの幹事も、原稿回収の係も私だった。

Aさん以外は全員約束は守ってくれていたので、正直かなりの負担でイライラが募り、一方的に絶交してしまった。

その後はロクに口もきかずに高校を卒業し、会うことは無かった。

 

 

 SNSでの再会】

それから5年後、偶然AさんのTwitterアカウントを発見し、興味本意でツイートを遡って読んでしまった。

そして分かった事実があった。

 

彼女は、高校の頃から現在も「強迫性障害」「鬱」「統合失調症」という精神的な病気を患っていた。

Aさんが病気なのは、高校の頃に風の噂で聞いたような気もしたが、公表しないということは大したものではないと勝手に思い込んでいた。

(後から分かったが、彼女はあえて言わなかったとのこと)

今は病気と向き合いながら、趣味や新しいことにチャレンジして日々を過ごしていた。

私はショックを受けた。

 

 

 【謝罪】

時間や約束を破るのはもちろん悪いことだが、それを差し引いても当時の私は感情的になり、Aさんにひどいことを言った。

理解のしようは無かったかもしれないが、理解が足りなかったと思った。

彼女のことは、正直全部許すのは出来なかったけど、謝罪の文章をSNSに送った。

(私が覚えている範囲で、SNSしか連絡の手段が無かったのである)

 

部長の私と絶交したことで、Aさんは他の漫研仲間とも疎遠になってしまった。

彼女は私を恨んでいるだろうし、連絡したことで嫌な思いをさせてしまうだろうとは思った。

 

 

 

 【結果】

Aさんから返事が来た。彼女は私のことを恨んでいなかったし、私ともう一度仲良くしたいと思っていたのだ。

結果的に、100%関係が修復した訳ではないが、かなり改善した。

 

私は絶交した側なので、私から今更連絡しても自己満足や、自分がスッキリしたいだけなのかとも思った。

でも、今回は良い方向へ落ち着くことになり、5年自分が抱えていた一つのモヤモヤを晴らすことが出来た。

自分から絶交しておいて「モヤモヤを晴らす」だなんて言えたものではないが、Aさんの中にも何か区切りとなったであろうか。

 

 

今回、これを記事にすることを、彼女は快諾してくれた。

私の中でも一つの区切りだったので、記事にして残しておくことにした。

 

 

 

Aさんは現在も通院中だが、今は快方に向かっているとのこと。

今は微妙な関係のままだけど、私を許してくれていてありがとう。