速水ヒロ・備忘録
今回は題名の通りヒロ様の話です。
※プリリズ~キンプラのネタバレしてます。
※自分用にまとめたものなので、出どころの分からない設定もあります。軽い気持ちで読んでください。
(公式サイトに載っているような基本設定以外で出どころの判明しているものは書いています。)
【基本プロフィール】
速水ヒロ(はやみ・ヒロ)/10月10日生まれ/AB型
プリリズRL→華京院学園高等部1年、170cm(※1)
キンプリ→華京院学園高等部3年、175cm
「絶対アイドル」がキャッチフレーズで、ダンスの際は腹チラがお約束。絶対アイドルとは
RL時代はソロ活動をしており、彼のライブには黄色い薔薇を持っていくのがファンのルール。
黄色い薔薇の花言葉は「嫉妬」。(ニコニコ大百科および監督のTwitterより)
マイソングは「pride」。オバレ3人での歌は「athletic core」「flavor」「BOY MEETS GIRL」「over the sunshine」で、今後さらに増えるかもしれない。
キンプラではコウジのマイソングである「reboot」も歌って(口ずさんで?)いる。
サイリウムカラーは、単体では黄色、オバレの中では水色。
(※1)キンプリのヒロが175cmなのは作中で出てくる。それに対しキャラデザ担当の松浦さんが「ヒロはRL→キンプリで身長が5cm伸びた」と仰っており、そこから逆算。
ちなみに菱田監督の中で175cmという身長は「女性に一番モテる身長」とのこと。(キンプラ舞台挨拶にて)
【悲しい子供時代】
PL以前の経歴については出どころが曖昧なので割愛。(施設を転々としていたとか…)
ネグレクト気味の母親の元で2人で貧乏暮しをしていた時期があり、子供時代はボロアパートでパンの耳を食べる生活をしていた。(RL 31話)(※2)
母親が男と会うたびに家を追い出されており(※3)、公園でプリズムショーごっこをしていたところを才能を見出され法月皇およびエーデルローズに引き取られる。
どう考えても酷い母親だが、ヒロは彼女のことは恨んでおらず「僕にとっては最高のお母さん」「また一緒に生活したい」とまで言っている(RL 45話)。良い子すぎる。人気アイドルにも関わらず「母親がいつ帰ってきても良いように」とボロアパートを引き払わず、鍵もかけずに彼女を待ち続けていた。RL最終話では念願の再開を果たし、現在は別の場所に2人で住んでいるとのこと(キンプリ公式設定資料集より)。今もボロアパートにはたまに帰ったり、オバレの秘密基地になったりしている。
ちなみにヒロ母はマジでヒロにそっくりである。
(※2)なんと、この時のパンの耳をモチーフにしたアクセサリーが公式から発売された。
な…何を言っているのかわからねーと思うが…リンク先を見てください。
(※3)流石に遠回しな表現になってはいたが、女児アニメとは一体…
【PL・コウジとの確執】
中学生のときに「Hiro×Koji」というユニットでコウジとデビューするはずだったヒロ。
そのときのデビュー曲がコウジ作曲の「pride」だったが、公にはヒロが作ったことにされてしまう。「そうした方が売れる」と判断した法月仁(※4)の策略によるものであったが、これに怒ったコウジはエーデルローズを去り、表舞台からも姿を消してしまう。
その結果、愛やら憎しみやらをこじらせ過ぎてPL本編では色々大変なことになってしまうのだが…
ここら辺は説明するよりも「90秒で分かる!Over The Rainbow」を見てください。90秒では終わるとは言ってない
先述の通り、PL本編で途中まで描かれるのは、コウジとその歌に対する異様なまでの執着だ。
それは単にコウジへの当てつけではなくて、ヒロは(悪態をつきながらも)コウジの才能と歌に誰よりも魅了されているという事実である。現にヒロは18話で「コウジの歌を一番うまく表現できるのは俺だ!」と言っている。自身のプリズムショーの実力と才能を理解しながら、それでも自分が一番輝けるのは「コウジが作った歌を使うこと」だと信じて疑わない。
ちなみにコウジもコウジで、ヒロの目の前でカヅキに曲を渡し、カヅキに「俺たちが目指すのは just now 勝者じゃなく勇者だろ」(※5)と歌わせる。ロックすぎてヤバい。(31話)
キンプリではいかにも仲睦まじいオバレだが、そもそもコウジとの和解に45話、オバレの結成まで51話かかっている。
(※4)仁はヒロを気にいる反面、コウジのことは「暗い」「華がない」「彼はまだ小物」(31話)などと発言しており、あまりよく思っていなかった様子。
キンプリではルヰがお気に入りの様子を見ると、コウジのように包容力のあるスタァよりもヒロのようなキラキラを全面に押し出す華やかなタイプが好きなのだろう。
(※5)「勝者じゃなく~」というのは、ヒロがコウジと仲が良かった時代に夢を語り合ったときの言葉である。
「勇者」のあり方とは程遠くなってしまったヒロに対して、当てつけあえてこの歌詞をぶつけたのだと思われる。
【PL・仁の操り人形】
ヒロはもともとボロボロの服を着てパンの耳を食べさせられるような境遇だったが、法月家に引き取られてからは身なりも綺麗に。仁が「お前にいくら金をつぎ込んだと思っている」という旨の発言をしているので(PL 話数忘れ)、プリズムショーも勉強も、ものすごい目をかけられていたのだろう。(※6)
そんな大きな恩を法月家に感じていたヒロは、prideの作曲者詐称の件も含めて仁に逆らうことができなかった。(それに加えて、プリズムショーのおかげで自分が輝けるという自覚があるので、プリズムスタァとしてデビューすることに執着する気持ちもあったはずだ。)
しかし、横暴さを加速させる仁にとうとう嫌気がさし、45話で仁の悪事を暴露・コウジと和解することになる。
PLのときのヒロは顔芸悪い顔ばかりであったが、キンプリで明るい表情が増えて本当に良かったと思う。
キンプリのヒロは随分丸くなったように思うが、オバレという頼れる仲間ができた所以ではなかろうか。
(※6)ヒロは中学生のとき、テストで1番の描写がある。アニメイトタイムズのインタビューにてシンくんが華京院学園のことを「すごく頭が良い(学校)」と言っていたので、プリズムショー以外の教育も力が入っていたのではないか。
【「絶対アイドル」との二面性】
ヒロのキャッチコピーは「絶対アイドル」。ステージ上では常に笑顔で、ファンサービス旺盛、パフォーマンスも完璧。だが本当のヒロは、決して完璧などではではないのだ。
特にRLでは分かりやすく、コウジと喋る時だけ声が1オクターブ下がり、一人称もステージ上では「僕」だがこのときは「俺」になる。コウジと和解してからも普段の一人称は「俺」で声もやや低めなので、こちらが本当のヒロなのだろう。
(ただし、仕事のときは自分を偽っているという訳ではなく、高いプロ意識がそうさせているのだと思う。)
この「ヒロは二面性があるキャラクターである」というのを、声の高さで表現したCVの前野智昭さんは本当にすごい。
ネット上では「顔の割に声が低い」と言われがちで私も最初はそう思っていたが、この二面性を鑑みると、ヒロはこの声がやはりピッタリだと気づける。今ではむしろ顔と声のギャップすら推せるポイントの一つである。
本当のヒロは弱い。すぐ泣く。自分を抑圧していたRLよりも、キンプリのほうがこれは顕著だ。心を許せるオバレという、やっと甘えられる人が出来たからというのも大きいと思う。
39話で「プレッシャーに打ち勝った者だけがあの大きなステージへ上がる資格がある」という旨を発言している通り、ステージ上の彼は常にプロ意識と戦っている。だが、本当は(本人やなるちゃんも言っていた通り)「普通の男の子」で、傷つきやすくて誰かに甘えたい。絶対アイドルの「絶対」は、あまりにも儚く不安定だ。
だが、そんな存在しているかすら危うい「絶対」を守るためにヒロはいつも一生懸命で、そうありたいと日々ステージに上がっている。
【pride】
ヒロにとって「pride」の存在はどれほど大きなものか。
RLでかけがえのない親友を失ってしまったヒロが、唯一持てるコウジとの繋がりがprideだった。仲違いしているにも関わらず、ヒロはprideや他のコウジの歌を歌うことに固執する。(※7)
コウジと仲直りしてオバレとして活動を始めてからも、彼にとってprideはずっと大事なものだったに違いない。
キンプラでは、そんなprideが使えない。オバレは活動休止で、コウジはハリウッドにいる。これがヒロにとってどれだけショックだったことか。彼には心の拠り所がもう無いのである。
その後立ち直ったヒロがプリズムキングカップで歌ったのもprideである。キングを決めるという大きな場において、彼は迷わずprideを選んだ。(キンプリ本編でも、コウジが渡米前にキングカップ用に曲を作っていたにも関わらず「prideで勝負するさ!」と返している。)ヒロにとって「prideで輝く」ということがどんなに大きいか。
ちなみにprideは、①いつもヒロが歌っているver、②ルヰが歌うver、③Hiro×Kojiのver、④キンプラで新たに制作されたverと、pride1曲でアレンジが4つも存在する。prideの優遇っぷりはスゴイ。
「劇場版プリ♡パラ み~んなあつまれ!プリズムツアーズ ルート4」では、コウジと2人でprideのショーをした際に「見たかコウジ!世界で一番幸せなのは速水ヒロ…そう、俺だ!」と言っている。よかったねヒロ…!
ちなみに2人で「スターライトエクスプレス」をした際の星座は、ヒロとコウジが手を繋いでダンス?をしている絵である。いやそこは女の子じゃないのかよ!(ツッコミ)
prideの歌詞の「iが違う」について、私は「i=愛」だと解釈し、何故わざわざアルファベットにしているのかと思っていた。が、しかし。ヒーロー【HERO】と比較した際に、ヒロは【HIRO】なので「iという文字が違う」という意味なのではないかという考察を受けて目からウロコだった。キンプラも「PRIDE the HERO」なので、私はこの説を推していきたい。
(しかし公式から何か言及がない限りは推測の域を出ないということは一応言っておきます。)
「星が違う」の部分は、まだ自分でも整理しきれていないので割愛。
しかし公式サイドはどこまで計算して名前や曲を決めているのだろうか…?
(※7)ソロデビュー曲は言わずもがなprideである。セカンドシングルを出す際には、仁が他の作曲者のものをいくつも用意していたにも関わらず、ヒロはコウジの曲を使うことにこだわり曲を決めかねていた。(31話)
【ヒロのジャンプ】
ヒロのジャンプ一覧はニコニコ大百科にまとめてあるのでそちらを。
「シャイニングスパイラル」「スターライトエクスプレス」(※8)はRL本編の通り聖のものを受け継いでいるが、「情熱!熱風!スターライトキッス」はもともと仁のものとのこと(出どころ不明)。三木さんのグンナイ聞きたすぎる。
RL本編を見る限りでは「絶対アイドル☆愛・N・G」も仁(または仁が依頼した誰か)の考案のように思えるが、このセンス好きすぎる。
ヒロの「愛・N・G」に対してルヰは「究極アイドル♡I LOVE YOU」と言っているが、ここで2人の「アイドル観」の違いが垣間見られて面白い。ヒロは「アイドルは特定の人とは恋愛できない、僕は皆のもの」というスタンスに対して、ルヰは「僕はアイドルだからファンの人全員と恋愛します」と言った感じだろうか。
(※8)ヒロが施設にいたとされる幼少期の「電車に乗れば東京のお母さんに会えるかも」という気持ちから電車のジャンプが出来たという感動エピソードがあるらしい(出どころ不明)。しかし誰が「まだ寝かさない!」→「朝まで付き合ってもらうぜ…(星座になる)」の流れになると予想出来ただろうか。製作陣は天才である。
キンプリでコウジがハリウッドに行くときも電車→星座の流れだったので、一種の様式美なのだろうか。様式美とは
【その他色々】
せっかく解決した速水家のアレコレだが、キンプラでヒロ母より「あなたのお父さんはいつか必ず話すからね」と新たな伏線が生まれてしまった。あえて出さなかったんじゃ無いんかい!!!当然ネット上では様々な考察が飛び交うこととなっている。
コウジにはいと、カヅキにはあんとわかな(返事保留中)という恋愛周りのエピソードがあるが、ヒロに関しては「今はファンの皆が一番」のスタンスを取っており、決定的なものは無い。
RLでは何かとべるを心配し、最終話では「振られちゃった」と言っているが、そもそも告白をした訳でもない。恋愛感情というよりは「高みを目指しあえる性別を超えたライバル」といった雰囲気であったが今後どうなるのか…?
以上。間違いあればご指摘願います。