オタクデザイナーの備忘録

オタクデザイナーの備忘録です。

2017年にしてうたプリに出会った話

うたのプリンスさまっ♪、通称「うたプリ」。2010年に始まったコンテンツだが、私は7年目の2017年にこのジャンルに出会った。そして何故うたプリがここまで人気で、そして支持されているのかの一端に触れ衝撃を受けたので記事にすることにした。

ざっくり言うと「他沼民から見たうたプリってここがすごい」って内容である。

 

アニメ14期視聴済み、ゲームはこれから手を出してみる予定。まだド新規なので温かい目で見てください。

ネタバレあり。

 

 

【私とうたプリとの出会い】

ここは読み飛ばしてOKです。

私はもともとキンプリ(KING OF PRISM)の民で、なおかつ某3次元アイドルの追っかけをしている、いわば次元を超えたドルオタをしている。そんな前提があったため、アイドルジャンルと相性が良くあれよあれよとハマってしまった。

 

キンプリと比較して語る内容もありますが、比較することで優劣などをつけたいなどの意図はありません。ちなみにキンプリで感覚が麻痺しているのでイケメンが空を飛んで歌ったりする描写には慣れていた。慣れとは

 

さて、次の項目から本題に入ろう。

 

 

【①キャラクターが魅力的】

うたプリはもともと巨大ジャンルだったので、大まかなキャラは知っていた。「明るい赤い髪のコが音也で、オレンジ髪で諏訪部さんが声当ててるのがレン様でしょ」大体こんな感じ。それでもアニメを見たら彼らのことがもっと好きになったし、これからゲームで過去のことなんかも分かると思うと、もっともっと知りたくなる。どのキャラクターもバラエティに富んでいて、皆に違った魅力があると感じた。(ちなみに私はカミュ推しの愚民である。)

 

今の時点で3ユニット存在する訳だが、キラキラ系のST☆RISH、クール系のQUARTET NIGHT、これからゲームにも登場する(と聞いた)HE☆VENSと、絶対どれかのグループにハマれるように網を何重にも張っていて抜かりない。

 

同グループの中でも皆バラバラの個性を持っているけど、結果的に違和感なく調和されているのにも関心した。私はセクシー系で大人びているレンと、天然ちゃんでやや幼いような発言もあるような那月が同じグループなのも斬新だと感じた。

そもそもレンのようなキャラは、他作品だとどちらかと言うとカルナイのようなユニットに属しているのではないだろうか? 一見接点がなさそうなレンと那月が同じコンセプトの衣装を着て、同じ歌を歌い、同じグループで今日も歩んでいる。これってスゴイことだと思っている。(実際レンと那月は普通に仲良しだし、そこもまた良い。)

 

あと個人的に好きなポイントとしては高貴な家柄の人多すぎだよね。御曹司に伯爵に王子にたまに「俺がアイドルだなんて不思議なこともあるものだ」的なこと言うけど、それはこっちのセリフだよ!(笑)

その他のファンタジー要素も含め、フィクションならではの設定もいいバランスで面白い。

 

彼らの過去については、アニメでも少し触れていたけどゲーム未プレイなので割愛します。

 

 

【おまけ:カルナイの魅力】

どのユニットが好きかと聞かれたらカルナイを推しているので、彼らのことにも触れさせていただく。

カルナイって、ST☆RISHとはまた異なるクールな感じと絶対的なカリスマ性はもちろんのこと、ギャップがとても素晴らしいユニットだと思う。表向きは自信満々に玉座にドッシリと構えているようなイメージだが、本当はハングリーで野心家だと思う。

 

特に後輩なのに容赦せずにST☆RISHに真正面から向かっていくあの感じ。

3期「レボリューションズ」では、『超えろレボリューション』『今、エボリューション』と「エボリューション・イヴ」に乗せ

4期「レジェンドスター」には『伝説なんて生ぬるい 目指すはGods S.T.A.R.』と「Gods S.T.A.R.」で答える。

 

本人たちに面と向かって言葉にはしない。でも歌詞にガンガンにぶつけてくる。

これに気づいたとき、なんてアツイ男たちなんだ!と感動した。

 

また彼らはST☆RISHとは全く異なる経緯でユニットを組まれており、連帯感というか距離感がST☆RISHとはまるで違う。

42話では危うく解散になりかけたが、個々の能力が高すぎるゆえの個人主義とグループ活動との、ギリギリな感じが良い。どこまでも完璧に見せてはいるが、本当はピンと張った糸のような危うささえある。たまらん

 

 

【②歌がすごい】

ハマる前から「いい意味でアニソンぽくない」「この曲ジャニーズが歌ってたらジャニーズの曲としてなんの疑問も抱かないんだろうな」と思っていた。アニメの曲ではなく、次元を超えてリアルに「アイドルの曲」といった感じ。

そして輪をかけて私を驚かせたのが、全員歌がうますぎることである。アイドルだから歌が上手いのは当然かもしれないけど

声優さんは歌も得意な方も多いけども、とにかくビックリしたのは覚えている。ああーこりゃプリライ盛り上がるわ

 

いつもの声そのままを歌に乗せるキャラクター、歌うときは少し声が変わるキャラクター、皆が個性に富んでいて良い。

那月はいつもぽわぽわ~っとした喋り方だが、歌うときは伸びやかで別人のような一面も見せてくれたりなど。

 

 

【③色々な視点で楽しめる】

私が今までイマイチ積極的にうたプリに踏み込めなかった理由の一つが「乙女ゲーム」だった。私は筋金入りの腐女子で、どこかそういう展開に苦手意識を持っていたのかもしれない。だが、アニメを視聴してそれは杞憂だったことに気づく。

 

まず、「七海春歌」というキャラクターが魅力的なのである。ひたむきで努力家な彼女のことが、私はすぐに好きになった。また、彼女の描いた曲をプリンス達が歌うという、うたプリ特有の構図も良い。彼らの歌う曲(ユニットソングでも、キャラソンでも)はどれも素晴らしいが、その曲自体は春ちゃんが一生懸命作ったものだと思うと一層愛しくなる。

 

また、原作が乙女ゲームなので春ちゃんとキャラクターのやりとりがメインだと思っていたが、プリンス達の関係や成長もきちんと描かれていた。ST☆RISHQUARTET NIGHTも、大きな輝きを秘めているが不完全な部分もあり、それを春ちゃんによって気づかされる(または気づくきっかけになる)という展開も良かった。そりゃあ皆春ちゃん好きになるよねえ。

 

アニメは、①春ちゃん目線でプリンスとの恋愛を楽しむ ②春ちゃんを応援する目線で楽しむ ③プリンス達の関係性や成長を見守る視点で楽しむ と、色々な楽しみ方があるように感じた。

ちなみに私は春ちゃんを応援するあまり、いきなり10曲以上(※)書けとかムチャクチャなことを言う上司にキレる謎のモンペになっていた。

 

(※)プリンス全員分の曲を依頼される回があったように記憶しているが、間違っていたらごめんなさい。

 

アニメ版では、結果的に思いのほか乙女要素が少なかったのだが(それぞれの担当回とライブ前に愛を囁く程度)、また別にゲームが存在しているからこれはこれで良いバランスなのかもしれない。

 

 

【④プリンスさま達の実在性】

他沼からうたプリを覗きに来た私が一番ビックリしたのは、正直これだ。その中でもプリンス達がTwitterをやっており、しかもキャラ同士リプライを飛ばし合っている。めちゃくちゃ衝撃的だった。

そしてキャラ同士、11でリプライを飛ばすだけではなく、複数キャラのつぶやきで新たな物語(プリンス達の日常の一コマ)が形成されていて感動した。これなど

togetter.com

また、コンテンツにおいてキャタクターとキャストの関係性は作品や個人の解釈によって委ねられる。声優さんごとキャラクターが好きな人、キャラクターとキャストは別々に楽しんでいる人。最近では「王室教師ハイネ」が、アニメ版とミュージカル版のキャストを同一にしたりなど作品によって多種多様な展開がなされる。

 

そんな中うたプリは、まさかの「キャラクターとキャストが別々の個人として現実世界で出会う」という演出でファンのハートをかっさらっていく。キャストの方々とは別に、キャラクターは確かにここに存在しているのだと。

nijimen.net

某「夢の国」では、お客さんに「夢」を提供し続けているが、夢の国での楽しい思い出は夢ではない。うたプリにもそういった徹底的なサービスがあるのだと感じた。

 

 

また、うたプリの世界ではアイドル達のことを「プリンス」と言っているが、これに対してファンのことを「プリンセス」と呼ぶのもうまい。加えてプリンセスとは別に、キャラによって「レディ」「マイガール」など呼び方があるのもグッとくる。

 

余談だが、乙女系コンテンツ初参入の私は、最初「プリンセス」というキラキラした呼び名に慣れなかったが、間も無く「愚民」になったので心配は無用だった(?)

 

 

私がキンプリの応援上映に行っていつも感じているのが、登場人物達のライブ(正式名称はプリズムショー)で、ペンライトを持ち声を出すことで、その会場で応援しているファンの気持ちになれるということだ。実際にはスクリーンを隔てているが、本当に客席からプリズムスタァのショーを見ている感覚で楽しめる。

 

それに対し、うたプリにおけるファンの体感は少し異なると感じた。確かにライブや演劇もあるのだが、「うたプリ」が提供したいのは客席と舞台上の感覚では無いのではないか。プリンス達は常にファン(プリンセス)の心に寄り添っている。

プリンス達が2次元なのか3次元なのか、それは関係ないのかもしれない。彼らはいつもプリンセスと共にある。それは事実で、それが全てではないか。そう感じた。

 

キンプリはアイドルというより、プリズムショーという競技で戦う「アスリート」に近い(と思っている)ので、競技者と観客という関係性は、あれはあれでまた一つの正解である。

 

 

 

 

以上が、他沼から参入して感じたうたプリの凄さである。

あくまで個人の解釈なので、人それぞれの感じ方や考えがあるという広い心で受け止めていただきたく思います。

 

よーし次はゲームをやるぞ!