オタクデザイナーの備忘録

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キンプラ初見レポ(ネタバレ有)

キンプリの続編であるキンプラを、応援上映で見てきた。

「今回も爆笑しに行こ」くらいの軽い気持ちだったにも関わらず、とんでもないしんどい案件だったのでここにまとめることにした。

 

ちなみに私は、前作のキンプリは見たが、プリリズシリーズは視聴した訳ではなく、ネットで物語や登場人物を調べた程度なのであしからず。

でも今作を見て「プリリズも見なくては」という気持ちが一層強くなった。少しずつ消化して行こうかな。

 

 

【前作・今作の概要】

前作「キンプリ」は、新たな主人公である一条シンくんの成長物語的な部分が大きかったと思う。

シンくんがプリズムショーに出会い、新たな仲間や先輩と共に成長していく物語。その合間合間に回想シーンや笑える要素(トンデモ演出のプリズムジャンプなど)があった。

 

そして今作は、ヒロの持ち歌「pride」がシュワルツローズに奪われ、大会(プリズムカップ)で優勝しなければエーデルローズの存続も危ない。という訳で、敵役としてシュワルツ陣営があり、打倒シュワルツローズ!皆で力を合わせて優勝だ!という物語。ストーリー部分だけで言うと、熱い少年漫画のようだった。

 

 

 

【全体のしんどいポイント】

概要からも分かる通り、出だしからして主人公側が圧倒的に不利である。しかもエデロ新入生達を引っ張っていく先輩ポジションのオバレは活動休止でバラバラprideも使えないしでヒロはメンタルがボロボロ。

前作より、登場人物の内面や葛藤にフォーカスを当てているように思えた。なのでいくらプリズムショーが笑えたとしても、結果として(前作と比べて)物語全体が重い。

そんなめちゃくちゃなオバレがどう復活していくかという話ではあるので、ハッピーエンドではある。

ちなみに前作は新入生メインだったとしたら、今回はオバレの集大成?終着点?の話だったのかな。

 

 

 

【個々のしんどいポイント】

①シンくん&ルヰくん

この二人は前作から匂わせていた何かはあったものの、まさかプリリズ本編の色々と絡ませて来るとは。(Twitterで色んな人の考察を見たり調べたりした。)

シンくんに至っては普通の元気な少年くらいの認識しかなかったのに、このままいくとかなりシリアスなポジションにいるのでは。しかもそれがキンプラで説明されないっていう。今後説明されるかも分からないし、気になる!

 

 

②挫折するヒロとコウジ

プリリズ時代からヒロ様に色々あったのは知っていたけど、少なくともキンプリでのヒロ様はあんなに生き生きしてたじゃん!っていう

コウジもいつもは穏やかなのに、追ってきたヒロにはあえて冷たくて。二人は複雑な関係性だからね

でもカレーのくだりはズルいよ。りんごと蜂蜜は笑うよ。

 

 

③カヅキとタイガ

ストリート系としての自分の表現に悩みながらも、最後は彼なりに一つの答えを見つけるカヅキ。

コウジとヒロも悩んでいるけど、彼も彼でアスリートとして色々思うところがあったんだなと。今回オバレは皆苦しいね

 

タイガがアレクのステージに乱入したのは、単純に営業妨害(?)で怒っているというよりも、カヅキの踊るステージを守ろうとしていたのかなと思ったら感慨深いものがあった。アレクと互角に戦っていたのも感動した。映像になっていないところで、いっぱい練習したんだなあと思って。

個人的には、しばらくセクシーなバトルスーツのままのタイガくんが気になっていたよ

 

カヅキがアカペラでFREEDOMを歌いだすのも良かった。プリズムの力で建物を修復するのはなんとなく予想できたけど、あまりにもゴージャスで、聖火が出てきたり君主制?が発足したのは笑いたかったけど、一連の流れでもはや感動の嵐だった。

 

 

④最後のヒロ

言いたいことは色々あるけど、最後の「I am KING…OF PRISM!」って演出が素晴らしすぎて泣いた。

やっぱりヒロはprideに並々ならぬ思いを持っていること、オバレの2人の幻覚と一緒に踊っていたこと

そしてなんと言っても、今までは「prideを一番うまく表現できるのは俺だ!」で、(当時の)ヒロはprideという曲に振り回されていた(?)部分があったのに対して、今作は

「皆を一番幸せにできるのは俺だ!」。あくまで自分以外に見てくれる人がいて、その人達のために自分の演技とprideがあるということ。

それに気づいて、本物のキングとなるヒロ。人として大きな成長を経たヒロの姿に泣いた。

最初は笑って見てたプリズムショーのトンデモ演出も、あまりにも尊く見えて泣いた。

 

 

【感想】

前作から仁は敵役として描かれているけど、今後彼の人生に救いはあるのだろうか

ルヰくんは最後まで仁に寄り添っていたけど、その理由も知りたい。

あと真田常務みたいなわっっっっっっっっっかりやすい悪者は、個人的にはとても好きです。

 

最後のオバレ卒業式ライブも素晴らしかったけど、高校卒業しちゃうのかあ、と思うと寂しい。

でもオバレ自体の活動はこれからも続いていくのかな。

 

このままで終わるのはあまりにもモヤモヤしすぎる。エデロメインでテレビシリーズとかやらないかなあ。

とは言っても、本当に良かった!続編だから期待しすぎかなと思っていたけど、そんなことは全然なかった!

物語が重いとか書いたけど、もちろんたくさん笑った。前作から引き続き使用された曲は、初見でも合いの手が入れられて楽しかった。

しかしまあ…また見に行かなくては…(真理)